
ケニア産婦人科医インタビュー「Medisight」活用事例
AA Health Dynamicsのサービス・Medisightでは、ケニアのメディカルKOL(Key Opinion Leader)のリアル・インサイトを得たい事業者向けに、インタビュー実施のコーディネートをしている。
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Services
- オフラインでの開発製品の機能検証サポート
- 価格調査
- 実証試験先の探索/選定
15
+
1週間のでインタビューできた現地専門医の数
4
1週間で滞在した病院数
Case Study Interview
AA Health Dynamicsのサービス・Medisightでは、ケニアのメディカルKOL(Key Opinion Leader)のリアル・インサイトを得たい事業者向けに、インタビュー実施のコーディネートをしている。今回は、ルワンダでAI搭載の分娩監視装置分析ソフト Alert-Monitorの開発をしている株式会社spiker代表取締役・笠井綾子氏に、Medisightを利用しようと思ったきっかけや実際のソリューション、サービス満足度などについて聞いた。
▼株式会社spiker
サービス内容
現地の専門医を弊社トレーニング施設に招待し、開発中の機器の機能要求の調査、価格の調査、現地のニーズ調査を実施。
- 事前ヒヤリング/調査設計のアドバイス
- 現地専門医の招集
- 現地医療専門家のニーズ取得
- アンケート取得サポート
- 現地病院のサイトビジットとマネジメントとのミーティングのセッティング
- 現地拠点(作業場や用意などのロジスティック)
- 日本へのライブ配信
Spikerの事業、Alert-Monitorの提供により命にまつわる課題解決に貢献
株式会社spikerは、ルワンダに拠点を置き、Alert-Monitorを開発している。Alert-Monitorとは、医師レベルのデータ判読を行う「自動診断AIを搭載した分娩監視装置(CTG)データ解析ソフト(※)」のことだ。
※CTG(Cardiotocogram):「胎児の心拍」「子宮の収縮」から胎児の状態を観測する医療機
spikerのAlert-Monitorの特徴は3つある。
- 医療従事者への判読訓練が不要に
- 医療介入の必要性をAIが判断し医療従事者にアラート
- 外部と通信環境がなくても診断可能
spikerは、医療従事者の医学的根拠に基づいた診断をサポートするAlert-Monitorというテクノロジーを広めることで、命にまつわる課題解決に貢献していくことを目的に掲げている。
課題はケニアの産婦人科医のリアルインサイトへのアクセスが困難であること
Spikerは、経済が発達している近隣国ケニアで自社のAlert-monitorに関するマーケットニーズを探ろうとしていた。ところが、ケニアでターゲットである産婦人科医にインタビューをするには信頼関係が必要。笠井氏はルワンダでの経験から、自社のみで信頼を構築しようとしたら2、3年はかかると予測。時間と費用がかかりすぎるため、代替手段を検討していた。
そこで矢面に上がったのがAA Health Dynamicsの「Medisight(メディサイト)」だ。Medisightは、ケニアの医療従事者へのインタビューをコーディネートするサービスである。Medisightを活用すれば、時間と費用を抑えて効率的にケニアのメディカルKOL(Key Opinion Leader)とつながり、情報を得ることができる。
spikerが「Medisight」を選んだ2つの理由
笠井氏によると、Medisightを利用しようと考えた理由は2つある。
- ターゲットであるケニアの産婦人科医とのリレーションの深さ
- 代表の原がアフリカに根をはる日本人として絶好の壁打ち相手
1について、AA Health Dynamics社のメディカルKOLとのコネクションの広さと深さが、最終的にMedisightを利用する決め手になったと笠井氏は言う。
「一番の決め手は、自分たちが話したい産婦人科医というターゲットに対して、直接的にアプローチできる関係性を数・質ともに持っていたから。新医療機器を展開する日系企業はMedisightのサービスがすごくフィットすると思う。
いくらアフリカにいるとはいえ業界や国が違えば外からKOLを探し出し、その人がどんなことに興味があって、どんな口説き文句なら協力してくれるのか、その人個人のことを初回面談より前に情報を集めるのはほぼ不可能です。現地に根を張り、かつMedisightの中にいる先生方とすでにコミュニケーションした経験のあるAA Health Dynamicsだからこその価値提供じゃないでしょうか?」
2について、笠井氏は「アフリカでビジネスをする同じ日本人として、原さんがアイデアの壁打ちに丁寧に付き合ってくれた。ケニアの産婦人科医から有用なフィードバックを得るためのノウハウを共有してくれた」と語る。
spikerの場合、発注前に計3、4回にわたり約5時間ディスカッションをして、どのようなインタビューを行うべきかすり合わせていた。笠井氏にとっては、この時間がAA Health Dynamicsのサービスへの信頼につながったという。
「日本人は情報はタダだと思っているけれど、それは大きな間違い。本社からアフリカに社員を1名派遣して1年間情報を収集させようとしたら、数百万円はコストがかかる」
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本音を聞けるのはセッションのすきま時間にある
spikerは、ケニアにて産婦人科医5、6名×4回=20数名のグループインタビューを二日にわたり実施。当日は笠井氏が、製品のデモ画面を見せながらプレゼンテーションを行った。
しかし、全体セッションでは本音が出にくいことを、事前の打ち合わせで原から聞いていた笠井氏。そこで、セッションの合間にケニアの産婦人科医に1on1で質問することにより、さまざまなリアル・インサイトを得ることができた。それを見越すように、「すきま時間」は食事とコーヒーと共に多く確保されていた。
その結果、人手不足が常態であるケニアの産婦人科医療のペインに対する解像度が上がり、人材追加なしで分娩の安全性を確保するspikerのAlert-Monitorのコンセプトが、現地のニーズに即しているときめ細かく検証できた。また、各病院への販売についても戦略の方向性をイメージするに至った。
「Medisight」で1年かけても難しいことを1ヶ月で実現
今回、Medisightを利用した笠井氏に同サービスへの満足度を聞いたところ、非常に好評をいただいた。
「1年かけても難しいことを1ヶ月で実現できて、時間と費用の圧倒的な削減に。原さんとの壁打ちも非常に有用で、滞りなくインタビューを実施できた。今、追加発注のお願いをしているところだ」
AA Health Dynamicsでは、企業の規模を問わずケニアのメディカルKOLに効率よくインタビューを実施したい企業の支援をしている。お問い合わせは、AA Health Dynamicsのホームページより。
弊社ホームページ:
https://www.aa-healthdynamics.com/
Medisightサービスページ: